猪突猛進!!~毒舌男に恋をして~



パシ、と乾いた音が響く。気づけば私の手は叩かれ、払いのけられていた。
一瞬江戸川に叩かれたかと思った。でもそれをしたのは、周りにいた女子だった。しかも初めて見る顔の。


「何するの!」
「あんたこそ何?馴れ馴れしくソラ様に近づかないでよ」


ソラ?江戸川の名前かな?

そんな事を考えながらはっと我に返ると、周りの女子が冷ややかな目で私を取り囲んでいた。
……これ、まさか全員江戸川のファン?私のライバル?

その中のひとりが口を開いた。