私は渋々、誰もいない美術室へ向かった。 ガラガラー♪ 1番後ろの窓側の席に座った。 『ひま~。問題集やる気しないし。』 ふと机を見てみる。 『んっ…』 何か彫られている。 【葉山 利杏と吉沢 勘太】 の相合い傘が彫られていた。 『!!』 私じゃん! しかも誰!?吉沢 勘太? 初耳なんですけど…。 これが私と勘太の出会いだったんだ。