「ねぇねぇ櫻チャン…この問題なんだけど…」



私より、ずっと頭の良い櫻チャンに、わからない問題を聞いていると




「それね~私も苦手なんだよね」


「えっ?櫻チャンにも苦手なのとかあるの?」



「そりゃ、あるよ」




お互いに笑いながら顔を見合わせる。





「…良かったら僕が教えようか?」


櫻チャンのお隣さんの…坂井くんが私達に話しかけてきた。



「…本当ですか?」


「…僕でよければ」




坂井くんは学年トップ5に毎回入る程頭がいいのだ。




そんな坂井くんの申し出は断る意味がわからない!!!!




「…お願いします♪」



「じゃあ、放課後……」