私の背後から、さっきまで座っていた平川がドアに思いっきり手をついていた。 「……なに?」 私は後を振り向く事もなく ジーっと前を見て問いかけた。 平川もドアに手をついたまま、暫く無言になった。 「……―まだ、責任とってもらってない」 「また、その話!? それは今朝、終わった話でしょ? また私をイラつかせる気!?」