「はっ……ふっく……」
熱い、熱い、熱い。
苦しい、助けて……!
私は喉を押さえて、倒れこんでしまった。
「佐渡!」
山崎さんが、切羽詰った声で呼びかける。
だけど、今の私がその呼びかけに答えることは出来ない。
「あ……ぐぅ……」
「おい、もういい!しゃべるな!!」
涙が滲む目で見上げると、流石に副長さんも困惑した顔をしていた。
「は……は……」
副長さんの言葉を聞いて、私は話そうとするのを止めた。
すると、喉の熱もゆっくりと引いていった。
「副長、さ……」
「お前の処遇は、改めて幹事で話し合って決める」
そう言って、副長さんは出て行ってしまった。