空に舞う桜



何、今の……




今更になって、体が震えてきた。




あの人は、確実に私を殺そうとしてた……




恐怖で体が支配されそうになるのを必死で耐え、私は口を開いた。




「ほ、本当です!

 本当に未来から来たんです!」




「なら、証拠を見せてみろ」




あまりの剣幕に、私は怯んで口をつぐんでしまった。




すると、山崎さんが私の背中を優しく叩いた。




「証拠なら、あるだろう。

 大丈夫だ、落ち着いて話してみろ」




「っはい」




私は、スマホを取り出し、彼らに見せた。




すると、ここでも綺麗な顔の人は、刀に手を掛けた。




「何だ、それは」




「これは……」




私は、山崎さんに話したように、彼らにも同じ話をした。




これで、信じてもらえるかな……




しかし、私の心配とは裏腹に、近藤さんは目を輝かせて私のスマホを見てきた。




「素晴らしいな、先の世ではこんな素晴らしいものが流通しているのか」