「あの、これで未来から来たって証拠になりますか……?」
正直、これで証拠になる自信はない。
でも、私カメラの仕組みなんて説明できないし……
すると、山崎さんは私のほうを向いて、明るい顔でこう言った。
「ああ、なんとかなるだろ」
「ほ、本当ですか?!」
「早速、俺が局長と副長に話をしてくる。
もう少し、待っていてくれるか?」
「はい!」
私が元気よく返事をすると、山崎さんもフッと笑って、蔵から出て行った。
良かった、とりあえず、なんとかなるかも。
……でも、そうしたら、私ここで生きていくことになるんだよね……
幕末だから、今は江戸時代か。
この時代って、歴史的に何があったっけ。


