「逃げ回る悪人を道中で斬ったり、ケンカが最終的に斬りあいになったり、とか。
見たことあるだろ?
まあ、気分のいいもんじゃねえけどな」
「原田!お前は裏口に回れ!!」
「あいよ、土方さん!
じゃあ、少しここで待っててくれよ、佐渡」
「え、あ……」
戸惑う私を置いて、原田さんは行ってしまった。
斎藤さんも、中へ加勢しに行ったみたいだった。
ちょっと待ってよ。
私、人が斬られるところなんて見たことないよ!
だいたい、人が斬られるなんて事件だし、犯罪だし、警察沙汰だし……
とにかく、そんな光景普通じゃないよ!!
原田さんは、何でもないように言ってたけど……
「佐渡!!」
「っ!!」
土方さんに大声で呼ばれ、体がビクッと震える。
すると、土方さんが私の元まで走ってきた。
「お前、屯所に戻ったんじゃねえのか?!」
「は、原田さんに、連れてこられて……」
「ったく、あの野郎……」
「あの、土方さん……さっき、人が、殺されて……」
「あ?何言ってんだ、そんなこと分かってる。
こっちも相手も必死なんだ、斬らなきゃこっちがやられる」
「で、でも……」
それって、犯罪なんじゃ……
そう言いかけた瞬間。


