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「はぁ、はぁ……!」
額から流れる汗を拭い、息を切らせながら、ようやく四国屋に着いた。
迷わなくてよかった……
「あ、いた!」
暗闇の中に、目立つ浅葱色を見つける。
駆け寄ると、私が声を掛けるより先に、土方さんが私に気付いた。
「佐渡……?」
「土方さん!」
すると、隊士さん達全員がざわついた。
斎藤さんと原田さんも、何故か私から目を逸らした。
土方さんも、ため息をついて額に手を当てた。
「お前、ここは戦場だぞ……」
「どうしたんですか?」
「佐渡、お前なんつー格好してんだよ……」
「へ?」
「……まあ、いい。
そんな格好で来たって事は、急ぎの用だろ、どうした」


