空に舞う桜



屯所を出ると、外は真っ暗だった。




電気の無い町は、まるで闇のよう。




「道は分かるな」




「はい、毎日のお買い物で覚えました」




「よし、じゃあ頼んだぞ」




「はい!」




山崎さんと分かれて、私も走り出した。




四国屋までの道を急ぐ。




これは、せめてもの罪滅ぼしだ。




そして、早く認めてもらいたいという下心。




ちょっとだけ思っちゃったんだ。




歴史上の人達と、仲良くなってみたいって。




この数日間を一緒に過ごしてみて分かったけど、彼らは私達と変わらない普通の人だった。




普通に笑って、普通に会話をして、時にはケンカをしたりして……





教科書にも書いてない、あの人達の本来の姿。




もっと知りたい。





もっと仲良くなりたい。




友達に、なりたい。




そんな思いが強くなった。