君とのキスの意味

「たいした事は、されてないんです!太股を撫でられたり、耳元で囁かれたり・・・」

小さく息を呑む。「落ち着いていた」なんて、勝手な判断をして。彼女の気持ちを、もっと思いやるべきだった。

「ハァ」自分自身に、溜め息を吐く。

「イヤだったら、言って」

小さく息を吐いて、自分に近い方の水野君の太股に、そっと手を置く。

「触られたの、こっち?」

水野君に確認すると、コクコクと頷いた。

早く、早く忘れさせたい・・・!

水野君の為というより、きっと自分の為に。ゆっくり、そっと、彼女の太股を撫でる。

「イヤ!」と言わないから、いいんだろう・・・そう勝手に解釈して、撫で続けていたら、水野君の身体が強張った気がした。

顔を上げて、彼女の顔を見る。

「・・・」

ギュッ!と目を閉じ、顔を紅潮させ、何かを堪えるような顔をしている。

また・・・どうしてそんな顔を見せる?イヤだったら、はっきりと言えばいい。そう言わず、そんな表情(かお)を見せるのは・・・