君とのキスの意味

「俺も陽平と同じで、一応“ 長男 ”だろ?可愛い息子の帰りを、両親が田舎で待っているわけよ!」

知るか!んな事!就職先が別になって、マジでホッとした。

月日は、慌ただしく流れ・・・

交流会メンバーの最後の飲み会が、年が明けての2月に開催された。

俺達のように地元に帰る者、残って就職する者、就職でまた違う土地に行く者・・・

それぞれ、バラバラの道を行くんだ・・・と思えば、ちょっと寂しくなったりする。

「塚本君、久しぶり!」

久々に会った斉藤は、やっぱりきれいだ。髪が少し伸びて、さらに大人っぽくなっていた。

お互いの近況を報告しあう。斉藤は、大手の出版社に採用が決まっていた。

「よかったな!編集の仕事がしたいって、ずっと言ってたもんな!」

「塚本君こそ、あの会社に採用されるなんて、さすがだよ!」

「うん、かなりがんばった!」

そんな風に話して、2人で笑う。斉藤とゆっくり話すのは、どれくらいぶりだろう?

斉藤と話すのは、やっぱりおもしろい。

あの夜─

俺が自分を抑えられていたら、斉藤と、こんな風に、ずっと友達でいられたんだろうか・・・?