君とのキスの意味

斉藤から誘われても、用事があると断った。

「じゃあ、また今度!」なんて返されてたけど、俺があんまり断るから、だんだん誘われなくなった。

交流会のメンバーとの月一の飲み会には、参加していた。そこで会う斉藤は、これまでと変わらない。

だから俺も、できるだけいつも通り話すようにした。

3年生になって、亮が言った。

「陽平と清香ちゃん、なんかあった?」

「何も・・・斉藤にとって俺は、何かがしたい相手ではなかったんだろう・・・」

ボーッと答える俺に「そっか・・・」と、亮は一言だけ返した。

斉藤とは、月に一~二度、顔を会わせるだけとなった。

以前に、あれだけ一緒にいたのが不思議なくらい。

4年生になると、就職活動なんかも加わってきて、それぞれが忙しくなった。

交流会メンバーでの月一の飲み会も、開かれない事もあった。

俺は卒業したら、地元に帰って就職する。

斉藤は、こっちで就職するって、ずっと言ってたな・・・

鬱陶しい事に、亮も地元に帰ると言う。