君とのキスの意味

「俺、よくわからないんだ。斉藤の事はもちろん好きだけど、それは、どういう“ 好き ”なのか。やる事やっといて、言うセリフじゃないけど。俺は、これから斉藤とどうなりたいんだろう・・・」

亮にこんな事を言うなんて、恥ずかしい!そう思いながらも、自分で止められなかった。自分の中で燻り続けている想いを、ようやく吐き出す事ができた・・・

亮は、ジッと俺を見ていたが、大げさに両手を広げた。

「モテモテの陽平君の言葉とは、オモエマセンネ!高校の時、いっぱい告られながら、最後はフラれていた理由が、よ~くワカリマシタ!」

なんで最後、片言なんだよ!と、心の中でツッコミながら、それが亮の優しさだというのは、わかってる。

「“ セックス ”という行為は、男よりも女の子の方に重い意味があると思う。そうじゃない女の子もいるみたいだけど、清香ちゃんは、そうじゃない!清香ちゃんの想いを聞いて、男らしく、それに答えてやれ!」

向かいの席から腕を伸ばして、亮が、俺の肩を叩いた。

「ああ。そうする」

俺は皿の上の炒飯を見ながら、頷いた。亮の言った事に、生まれて初めて素直に頷いた。恥ずかしくって、とても顔は見れないけれど。

亮が示してくれた答えに、俺はかなりホッとしていた。