君とのキスの意味

背中と足を腕で支え、斉藤を持ち上げた。背は高い方だが、スラリとしている斉藤。少し構えたが、見た目通り軽かった。

かなり酔っているように見えたが、実はそんなに酔っていないのか?

「キャッ!」なんて、らしくない小さな悲鳴をあげて、斉藤は俺にしがみつく。

大股でベッドまで歩いていき、少し乱暴に斉藤を下ろす。

「もっと優しくしてよ~!」

なんて言う斉藤は、もう無視だ。とりあえずベッドに両手をついたまま、斉藤に言った。

「じゃあ、今度こそ帰るから!」

身体を起こそうとしたら、斉藤に腕を強く引っ張られる。予想外の事に俺は、引っ張られるまま斉藤の上に倒れこんだ。

「っっ!!なにして・・・!」

文句を言おうと斉藤を見て、その近すぎる距離に息を呑んだ。

「ねぇ、しよう」

「なっ、何を?」

「セックス」

目を見開いて斉藤を見るが、すぐに目を逸らす。

「冗談言う・・・」

「本気だよ。・・・私、初めてだから。あれって初めての時、メチャメチャ痛いって言うじゃない。自分のキャラ的に、取り乱した所、人に見せたくないの!その点、塚本君なら、『痛い!』とか『それやめて!』とか、言いたい事言えるでしょ」