君とのキスの意味

斉藤は、俺より酒が強い。俺が弱すぎるのだろうか?

2時間近くウダウダ飲んで、とりあえず店を出た。「まだ飲みたい!」と斉藤が駄々をこねるので、斉藤のアパートで飲む事になった。

俺が住んでる寮と斉藤のアパートは、一駅ほどしか離れていない。歩いて帰ればいいか・・・なんて考えた。

コンビニでビールやチューハイ、つまみを買って、斉藤のアパートに行った。

斉藤は、いい調子で缶を空けていく。俺はチューハイをチビチビ飲んでいた。

斉藤がトロンとしてきたので、そろそろ帰ろうかと腰を上げようとした時だった。

「なんか、眠くなった・・・」

そう言って、斉藤が崩れるようにその場に横になった。

向かい合って飲んでいた俺は、溜め息をつきながら斉藤のそばまで行ってしゃがむ。

「こんな所で寝たら、カゼひくぞ!ちゃんと布団で横になれ」

声をかけるが、動かない。肩を揺するが、やはり動かない。

「しょうがないな・・・」

そう呟いて、辺りを見回す。ブランケットを見付けて斉藤に掛ける。

「じゃあ、帰る・・・」

言い終わらないうちに、斉藤に腕を掴まれた。