君とのキスの意味

大きく変わっていたのは、眼鏡をかけていない事だけで、髪は中学生の時より少し長いくらい、化粧も薄そうだし。

あの時、『地味な女の子』ぐらいにしか思えなかった俺は、見る目がない。

「また会えてよかった」という言葉と、柔らかな笑みを残したほのかさんを、俺は駅のホームで見送った。

交流会で会った何人かと、月一で飲み会を開くようになった。

俺は、いつも亮に誘われる。行くと、斉藤も来ている。

3回目の飲み会の時、酔いも手伝って斉藤に言ってしまった。

「斉藤が『相手の事を知らずに断ってる』て言うから、高校生になった時、告白してきた相手と付き合ってみたけど・・・付き合ってみても、やっぱりわからなかった」

「えっ!?・・・それって私が中2の時に言った事?」

「そうだよ!俺は、恋愛には向いてない。相手の事もわからないし、最後には、みんな同じような事を言って、俺をフッた!」

「どんな事言われたの?」

斉藤は、じっと俺を見ながら聞いてきた。

「『思ってるのと違った』とか『本当に私の事好き?』とか・・・」

斉藤は、プッ!と吹き出した。

「塚本君、そうやってフラれて、ショックだったり、傷ついたりした?」