君とのキスの意味

でも、それだと相手になかなか伝わらない。脈アリだと見られて、つきまとわれる事もあった。

ならば・・・と、ハッキリと断るようにした。すると、中学の時のように、泣かれたり、「なぜ?」と詰め寄られたり・・・

考えた末、言葉ではハッキリ断りながらも、これでもかの“ 笑顔 ”で言うようにした。

とりあえず泣かれる事はなくなった。わりと、皆すぐに納得してくれる。

それからは高校卒業まで、ずっとそうやって断り続けた。


─大学は、県外の学校に進学した。親との約束で、最初の一年は、大学の近くの寮に入った。少々窮屈だが、食事の心配はなかった。

新しい生活に慣れ始めた4月の終わり、亮から連絡が入る。

亮も俺と同じ地域の大学に進学し、俺が住む寮から、歩いて5分程のアパートを借りていた。

気持ち悪い事に、亮とは高校も一緒だった。まさに“ くされ縁”だ。

同じ地元出身者の交流会があるから、行こう!というものだった。

“ 交流会 ”なんていっても、要するに“ 飲み会 ”だ。特に予定もなかったので、参加する事にした。なんとなく、田舎の空気を思い出したいと思った。