君とのキスの意味

こういう時の亮はしつこい。面倒になって、結局言わされるんだから、と聞かれた時にすぐに答えた。

・・・いや、誰かに聞いてもらいたかったんだろう・・・

「まあ、女子に背負い投げされたと言われて、いい気分はしないけど。でも、それで告白されなくなったんなら、それはそれでいいや」

「はは~!余裕だね!」と亮は、ニッ!と笑った。

「お前は?その噂を聞いた時、ほんとの事、言ったの?」

「まさか~!そんなおもしろい噂、ほっとくに決まってるじゃん!」

うん、期待はしてなかった。

「でも・・・俺はいいけど、清香さんは、どうなんだ?男子、それも俺みたいな大きめのヤツを、背負い投げした事になってんだろ?」

「ああ~・・・斉藤清香なら、大丈夫だろ!どっちかっていうと、おもしろがってるよ」

「なら、いいけど・・・」

斉藤清香 と 斉藤ほのか。

中学で出会った2人は、同じ苗字とどことなく似た名前をきっかけに、すぐに仲良くなった。

スラッと背が高くて、意思の強そうな二重の瞳によく似合うショートヘア。大人びた雰囲気をもち、誰に対しても言いたい事を言う。

そんな斉藤清香は、男女問わず人気があった。