君とのキスの意味

勝手に注目して、勝手に告白して、どこがいいのか聞いてみれば、大抵が「カッコいいから」・・・

断れば、泣いたり、怒ったり、落ち込んだり・・・本当の俺を知りもしないで、何なんだ?もう、いい加減うんざりなんだ。放っておいてくれ・・・!

そんなやり場のなかった思いを、たまたま目の前にいた、普段告白してくる女子と、少し雰囲気の違うその子に、全てぶつけてしまった・・・

「俺の中身を知りもしないで『好き』とか言うの、やめてくれ。もう、うんざりなんだ!」

自分の吐き出したい思いだけ吐き出すと、その子の顔も見ずに、背を向けた。

言いたい事を言ったはずなのに、全然、気持ちはスッキリしなかった──

翌日、また体育館の裏手に呼び出された。

昨日の事が、かなり後味が悪かった俺は、不機嫌な顔そのままに、そこに向かった。

そこで待っていたのは、仁王立ちをした女子だった。

「2年B組 塚本 陽平君。私は、2年C組 斉藤 清香(さいとう きよか)。昨日、あんたに告白した子の親友だけど」