君とのキスの意味

小さい時から大きい方だったが、グンと背が伸びた。なんとなく、目立つようになっていたのかもしれない。

中学になると、いくつかの小学校から生徒が集まってくる。

田舎なので、みんなが当然のようにその地域の中学校に通う。

幼馴染みの集まりのような小学校時代から、行動範囲も、人間関係も、世界が広がったように感じた。

中一の夏ぐらいから、よく知らない女子にも告白されるようになる。

上級生の女子からも呼び出されて、マジでびっくりした。

「ふ~ん、君が塚本君・・・」

なんて何人かに囲まれた時は、女子で、俺より小さいのに、なんかビビった。

身体は大きくなっても、中身はガキのままだった俺は、告白を断り続けた。

『付き合う』とか、よくわからなかったし。

正直、もううんざりしていた。放っておいてほしかった。

そんな中二の冬の初め、俺はまた呼び出された。

「またかよ・・・」溜め息を吐きながら、体育館の裏手に行く。

隣のクラスの女子が待っていた。

同じクラスになった事はないし、顔と名前がなんとか、一致するくらい。