君とのキスの意味

その夜、久しぶりに白石さんに電話をかける。

「もしもし、塚本さん?」

白石さん、びっくりしただろう。今さら、何だろうと思われたかな。

「白石さん、久しぶり。その、実は白石さんにお願いがあって・・・」

どう話そうかいろいろ考えて・・・と言っても、まあ、言いたい事をそのまま伝える事しか、思い浮かばなかったんだけど。

「塚本さん、お礼をさせてください!」

俺が続けようとした言葉を遮るように、白石さんが言った。

「えっ⁉お礼?」

「はい!“ 彼氏のフリ ”をしていただいたお礼です。塚本さんは、いらない!と言われるかもしれませんが、やっぱりこのまま何もしないというのは、私が心苦しいです」

「本当に、気にしてもらわなくても・・・」

「塚本さんに、報告したい事もあるんです。だから、もう一度会いませんか?私に、ぜひご馳走させてください!」

と白石さんが続けた。ここまで言ってもらって、断るのも悪いかな。もし、逆の立場だったら、やっぱり気になるかもしれない・・・

「わかりました!ご馳走してください」

「はい!おまかせください」