「美世!!」

「っ…!」

周りの音がだんだんと消えていく。
もう何も聞こえないと思うと、小さい頃の記憶や今までの記憶…
それらが頭の中に流れてきた。

–––––…しばらくすると、右の脇腹に痛みを感じる。

「美世!しっかりしろ!」

私を呼ぶ声がする…。