天井の亀裂の隙間から、何かが落下してくるのが見えた。 谷原の腕を引っ張ろうと手を伸ばしたが、落下してくるスピードの方が速く、私たちの間に壁が出来てしまった。 落下してきたのは曇りガラスの板だった。 部屋を2つに仕切った板は分厚く、谷原の声がこもっていて何を言っているのか分からなかった。 「クッキーを多く作るためじゃなかったのね……」 調理台が2台ある事の意味を漸く理解する。 「対決、しろって事なのね」 仕方ない。 やるしかないのだ。 指示通りのものを作れば、助かるはずだ。