ゴゴゴゴゴゴォ…… 谷原が腕まくりを始めると、あの時の様な鳥肌が立つ嫌な音が響いてきた。 「ひっ……」 谷原は驚いて、腕まくりをしていた手を止める。 聞き覚えのある音に、天井を見上げると、部屋を半分にする亀裂が走った。 「折笠さぁんッ!」 怖くなって泣き出した谷原がこちらへ走ってくる。 ゴゴゴゴゴゴォ…… 砂埃が落ちてくるのが視界に入り、瞬時に顔を上げる。 「危ないッ!!」