「でもやるしかないわね」 私は材料を眺める赤野が立つ調理台へ向かう。 わざわざ材料が二つずつあるのだから、多く作る必要があるのだろう。 それなら別々に作った方が効率が良い。 「私はレシピがあやふやだから、教えてもらいながらこっちで作るわ。赤野君も手伝ってね」 赤野は明らさまに嫌な顔をした。 「こーゆーのは好きじゃないから、折笠さんに任せるよ」 赤野はそう言って、調理台から一歩退いた。 「はぁ……それじゃぁ始めましょうか」 「はい、じゃぁ先ずは……」