「クッキーか……確か青い扉の部屋にレシピ本があったわ」
本を見つけた時、幼い頃を思い出していて作り方を確認していなかった。
何年も作っていなかった為、手順を軽く見た程度では作れる自信が無い。
あの時、たまたま手に取った本がクッキーのレシピ本で良かったと思う。
「取りに行ってくるわ」
「1人じゃ危ないですッ!」
入ってきた扉に向かう私に、眉をハの字にした谷原が歩み寄る。
「心配しなくても平気よ」
部屋に入ってしまえば安全だし、廊下で鉢合わせしなければ問題ないだろう。
「作り方を間違えたら、殺されるかもしれないしね」



