「玄関が外側からしか開かないみたいだったから、誰かが来るのを廊下で待ってたんだけど。見回りが徘徊してるから、カギ見つける方が安全かもね。窓から逃げるって方法もあるけど、この屋敷は危ないから、どうなるか分からないよ」
その手があったか、と思ったが確かに窓ガラスを割って無事に脱出出来るとは思えなかった。
「……あっ!」
私は天井に潰されそうになり、すっかりスマホの存在を忘れていた。
カギを探すより仲間を呼んで、外から玄関を開けてもらえれば簡単に脱出できる。
スーツのポケットからスマホを取り出す。
「無理だよ」
「え?」
液晶画面には【圏外】という失望の文字が映し出されていた。
「そんな……」



