赤野はカーテンでベッドを囲った。
「個室なのにカーテン付いてるなんて変なの」
カーテンレールを見上げながら、口を尖らす赤野はベッドに座りなおす。
「先生の言うことを聞かないと、早く治らないわよ?」
私よりも酷い怪我をしている赤野に対し、会いに来てくれた嬉しさよりも怪我の心配が上回ってしまう。
赤野の背中に困ったように笑って言うと、赤野は真剣な顔で振り返った。
「折笠さんに会いたかったんだ。すごく心配だったし……それに……」
赤野は言葉を詰まらせ、白い掛け布団に視線を泳がせた。
「それに?……何か他にも用事があるの?」
少し俯いた赤野の顔を覗き込む。



