「見ての通り、骨を折った赤野君よりは元気よ」
軽口で返したが、右足にギブスを付けた赤野がすごく心配だった。
「折笠さんは肩とトゲの刺し傷だけ?」
笑っていた赤野は突然眉を下げ、心配そうに尋ねてくる。
「外傷はね。あとは所々擦り傷と内臓を少し損傷してるみたいで、絶対安静を命じられてるわ。赤野君は動いて大丈夫なの?」
私以上にアルラウネの攻撃を受け、イバラに締め上げられていたのだ。
私より損傷が軽いはずはない。
「俺も絶対安静って言われてるんだけどね。誰も折笠さんの病室教えてくれないから探したよ~。途中でナースさんに見つかって怒られたから、辿り着くのに3日掛かっちゃったけど……あ、忘れてた」
赤野は何かを思い出したのか、少しだけ腰を浮かせてクリーム色のベッドのカーテンを掴んだ。
「見つかったら連れ戻されちゃうからさ」



