血だまりの少女


そしてノックもせずに、病室の扉が開かれた。

誰かと思い、反射的に振り向けば、そこには4日ぶりに会う松葉杖で体を支えた笑顔の赤野だった。

「赤野君っ!」

「しーっ!」

驚いて声を上げる私に、頭に包帯を巻いた赤野は慌てて唇の前に人差し指を立て、廊下をキョロキョロする。

病室に入り、器用に松葉杖を脇の下に挟み右手で扉を閉めると、足元を見ながら私の元へやって来た。

「一人部屋なんてリッチだねぇ」

赤野は羨ましそうに私の病室を見回し、ベッドサイドに置かれた小さな丸椅子ではなく、ベッドの端に腰掛けた。

「久しぶりだね、折笠さん。元気してた?」

唇の両端を上げる赤野は、少し腫れた頬にガーゼを貼っていた。