血肉や脳味噌、破裂した眼球が飛び散り、私と赤野の体に降り注ぐ。
頭を失った首は傷口から血を噴き出し、動かなくなった体はその場に砂埃を巻き上げて崩れ落ちた。
「……終わった、の……?」
「死んだ……?」
私と赤野は伏せていた顔を上げ、倒れたアルラウネを見つめる。
するとアルラウネの白い肌は茶色く変色し、女性らしい丸みを失っていく。
黒バラの花びらは萎れ、美しかった裸体は枯れ、ミイラの様に骨と皮だけになってしまった。
「ぅッ……」
トゲのせいで穴だらけになった胴体を庇いながら、ゆっくりと立ち上がる。
醜い姿に変わってしまったアルラウネを見下し、血だらけの口元を手の甲で拭った。



