「ぅッ……くっ……な、に、これッ……貴方たちッ……何を……ッ!?」
アルラウネは解放されてもなお腹部の痛みで苦しんでいる私たちを睨み付けた後、ハッとした顔で背後のミヤビを見る。
ミヤビの小さな両手には、空になった香水のビンが包まれていた。
「ミヤビッ!お前ッ……クソッ……」
アルラウネ同様、毒に犯されるミヤビは力無く微笑んだ。
アルラウネはこれ以上自分の体が毒に侵食されないよう、ミヤビのこめかみからイバラを引き抜いた。
「ッ……」
ミヤビは穴の開いたこめかみを右手で押さえて倒れた。
「ミヤビちゃんッ……」
駆け寄る力が無い私は、ミヤビの名を叫ぶ事しか出来なかった。



