アルラウネは心底つまらなさそうに呟き、タコの足の様な無数のイバラを動かし、埋もれている赤野に歩み寄る。
「離れなさいッ!赤野君に触らないでッ!!」
土の合間から見える赤野の顔を長い爪が生えた手で鷲掴みにし、片手で赤野を引きずり上げた。
赤野は気を失っているだけのなか、死んでしまっているのか分からないが、アルラウネに持ち上げられ浮いた足は動かない。
腕は垂れ、つま先は円を描いていた。
「赤野君を放しなさいッ!」
「こう?」
アルラウネは赤野を自分の頭よりも高く持ち上げ、振り返って私に微笑むと、顔を鷲掴みにしている手をパッと放した。
無抵抗な赤野は人形の様に、先ほどまで彼が埋もれていた土の上に崩れ落ちた。
「アンタッ!!なんてことッ!」



