血だまりの少女


「本当は血だけで良いんだけど、手違いで貴方が屋敷に取り残されたせいで、私の可愛いペットが殺されちゃったから……貴方たちは私が直々に食べてあげる」

アルラウネは赤くしっとりと濡れた舌で、赤野の唇の端を流れる血を舐め取った。

「だけど、まずは罰を与えないとね。私の綺麗な体に傷を付けた罪は重いわよ」

微笑んだアルラウネは赤野を地面に叩き付けた後、私に向かって赤野を放り投げた。

私は受け止めようと両手を伸ばしたが、私の体を拘束するイバラが動き、あと少しの所で赤野を避けてしまった。

「あッ!」

赤野は私が居た所を通り過ぎて壁にぶつかり、その衝撃で崩れ落ちた土に埋もれてしまった。

「赤野君ッ!赤野君ッ!!」

何度呼びかけても、土の合間から見える顔は反応しない。

「人間は弱いわね……もう少し痛め付けたかったのに残念だわ……」