「こんなの抜いてやるっ!」
ミヤビはこめかみに突き刺さったイバラを抜こうと、小さな両手で強く引っ張る。
「バカねぇ……私が突き刺してるんだから抜けるわけないでしょ?ミヤビの体内に根を張っているんだから貴方が痛いだけよ」
ミヤビはその言葉を無視して、痛みに耐えながらイバラを引き抜こうと試みる。
「はぁ……まぁ良いわ。そこで見てなさい。これがミヤビが信じていた“よーせいさん”よ」
アルラウネは赤野を地面に叩き付けた。
「赤野君ッ!!」
ぐったりとした赤野を持ち上げる。
赤野は鼻と口の端から血を流していた。
「私はね、貴方の血の滴る肉が欲しいの」



