「放せッ!」
叫ぶ赤野の腹部にもイバラが巻き付き、宙に浮いていた。
足をバタつかせて体を抜くようにイバラを手で押すが、私たちを拘束するイバラはビクともしない。
笑い疲れたバケモノが口を閉じると地響きも止んだ。
「はぁ……もう、ごっこ遊びは終わりよ」
「なんですって?」
私は抵抗していた動きを止め、楽しそうに唇の両端を上げたバケモノを見る。
「んふふっ……確かに、そこの君が言っていた通り、私の名はアルラウネ。ミヤビの前で名乗るのは初めてだったわね」
悪魔は誇らしげに名を名乗った。
「う゛ぁぁぁああ」
赤野は苦しみだし、強く締め付けるイバラから逃れようと足を動かし、イバラを手で押して体を捻る。



