血だまりの少女


バケモノはミヤビの前で“死”を連想させる言葉を口にしない。

「それを繰り返して、ようやくミヤビが会いたがっていた本当のお友達を連れて来られたわけ」

ミヤビはずっと頭を撫でているバケモノを優しく微笑んで見上げる。

「よーせいさん、ありがとう。遊んでもいい?」

バケモノを妖精を呼ぶミヤビは赤い瞳を輝かせる。

「もう少しだけ待ってね。貴方と私は、まだ繋がってなきゃいけないの」

バケモノの言葉に疑問に思い、イバラに囲まれたミヤビをよく見ると、血は流れていないが細いイバラがミヤビのこめかみに突き刺さっていた。

ミヤビは既に死んでいる存在なのだから、おそらくそのイバラが刺さっている事で、お互いの生死のバランスを保っているのだろう。

「ねぇ、君はそれを妖精だと思うの?」

ずっと黙っていた赤野が、ミヤビに問い掛ける。