ドスンッ! 「ィ……ッた……」 「ご、ごめんッ!大丈夫!?」 私の上に落ちた赤野が、慌てて退き、手を差し伸べる。 私はその手を取って立ち上がり、ワイシャツやスラックスに付いた湿った土を払い落とす。 「ありがと……」 赤野に礼を言いながらも、落ちた洞穴の中に視線を巡らす。 すると私たちのすぐ傍に、屋敷の中を見回りしていた二体の甲冑が崩れて二つの山になっているのを発見した。 「ほら、貴方にお客様が来たわよ?」 艶かしさを纏った高い声が楽しそうに笑う。