俺は炎が消えて白い煙を漂わせるアロマキャンドルの隣に、黄色い日誌を置いて図書室を出た。
静かな一階へ下りると、食堂には塚本の死体は当たり前の様に消えていて、テーブルの上も綺麗に片付けられていた。
俺は壁に貼り付けられている指示紙を剥がして、右側のポケットに入れた。
【行儀良くと書かれた紙を手に入れた】
食堂には何か隠されていそうな棚などは無いので、赤い上質な絨毯の上に膝と手をついてテーブルと椅子の裏側を覗き込んだ。
だが紙が貼られている事は無かった。
テーブルに掛けられた白いテーブルクロスを剥いでみたが、テーブルの表面に彫られたバラの紋章が現れただけだった。
元に戻し、調べ終わった食堂を出る。
調理室では各調理台に置かれた指示紙を素早く取る。
【私の好きなクッキーを作ってと書かれた紙を二枚手に入れた】



