カエル好きの執事の日誌は緑色だった事を思い出し、再び黄色の日誌を開いて文章の続きを読み始める。
『髪の毛も睫毛も白くて、気持ち悪い。
眼が光に弱いからって屋敷の中はいつも薄暗くて、こっちの方が目に悪いわよ。
赤い目で見られると呪われそうで嫌。
ほんとお化けみたい。
好きで面倒見てるのはジジイだけよ。
早く辞めたいけど、ここよりお金貰える所なんてないからな……』
『何かジジイが騒いでる。
あの子が居なくなったとかで、走り回ってるけど私には関係ない。
アイツが居なくなれば、大屋敷に戻れる。
まぁ探すフリでもしておかないと、ジジイが五月蝿いだろうけど』
特徴的にこの屋敷のお嬢様はアルビノなんだろう。
アルビノは先天性なメラニンの欠乏によるもので、体毛や皮膚が白く、瞳は毛細血管の透過により赤色になる事が多い。
その姿を神秘的と感じる者や、この日誌の様に気味悪がる者もいる。
例えば、アフリカなど一部の地域ではアルビノの肉体は富と幸運を齎すとされ、更にその肉体で精製された薬は健康や権力を齎すと信じられており、アルビノである人間の多くは虐殺されている。
「……紙は無いか」
日誌を最後のページまでめくったが、探している紙は見つからなかった。
どうやらこの部屋には無さそうだ。



