意識が浮上した。

「折笠さんッ!!」

飛び上がり、周りを確認するが、三階の静かな廊下に折笠さんの姿は無かった。

「イッ……」

後頭部にアザを押した様な痛みが走り、自分も折笠さんと同じ様に甲冑に殴られた事を思い出す。

「どうしよ……」

折笠さんはどこに居るのだろうか。

それとも殺されて、他の死体と同様にどこかへ連れて行かれてしまったのだろうか。

俺は背後にある上へと続く階段を見上げた。

俺は重たい空気が漂う、人骨が山積みになった部屋を思い出す。