その時、少女は初めて女の子の顔を見た。 自分と同じ言葉を話すが、女の子はこの国の人ではないと思った。 髪の毛も睫毛も白色で、雪の様に白い肌に赤い唇が映えていた。 『あ、ありがとう……』 ヘアゴムを受け取り、赤い瞳を見つめて礼を言う。 この後はどうしたら良いのか分からなくなり、視線を泳がせる。 『そのヘアゴム、すごく可愛いね』 女の子は少女に笑いかける。 話し掛けられて驚いたが、お気に入りのヘアゴムを褒められて嬉しくなった少女は女の子に笑い返す。 『みなちゃんとおそろいなの!』