何故なら女の子の腰まで伸びた長い髪の毛が白色だったので、外国の人だったら言葉が通じないと思ったからだ。
だが、そんな少女の戸惑いとは裏腹に、小さな声が聞こえた女の子は振り返ってしまった。
その女の子はヘアゴムをくわえた子猫を両手で抱えていた。
『あッ!!わたしのヘアゴム、かえしてっ!』
言葉が通じないかもしれないと心配していた少女だったが、探していた子猫を発見して反射的に駆け寄ってしまった。
『あ、えっと。それ……わたしの、なの』
少女は気まずくなり、俯きながら子猫がくわえているヘアゴムを指差した。
『あ、ごめんなさいっ。この子光ってるものが好きみたいで……』
申し訳なさそうに、女の子は子猫がくわえているヘアゴムを取り、少女に差し出した。
聞き慣れた言葉に、少女は驚いて顔を上げる。



