血だまりの少女


女の子の高い声だった。

少女は人が居ると知り、助けてもらおうと声を頼りに森の中を進んだ。

小走りで少女は森を抜け、漸く広い空間に出られた。

『うわぁ……』

太陽の光を浴びるそこは、キラキラと輝いて見えた。

白い壁と赤い三角屋根の大きな屋敷に、広々とした庭には沢山の花が咲いていた。

『えほんのなかみたい……』

赤や黄色、白やピンクの背の低い花々が地面を埋め尽くし、その庭の真ん中に一人の女の子の背中が見えた。

『あ、の……』

少女は女の子に声を掛けるのを戸惑ってしまい、声が小さくなってしまった。