怒った少女は慣れない森の中を走って子猫を追いかけた。
立ち止まったら捕まってしまうと理解している子猫は、少女と一定の距離を保ちながら森の中を逃げた。
右へ左へ、狭い木々の間をすり抜け、逃げる子猫を必死に追いかける少女。
そして冒頭に戻る。
少女は子猫を見失い、初めて来た森の中で迷子になってしまったのだ。
『もぉ……ねこちゃん、どこいっちゃったの……』
まだ数分しか経っていないが、不安と恐怖のせいで何時間も森の中で迷子になっている様な気がした。
『おかぁさん……』
少女は泣きべそをかきながら森の中を彷徨った。
するとどこからか声が聞こえてきた。
『どこに行ってたの?』



