『……ここは、どこ?』

少女は花の香りのする暗闇で目が覚めた。

『目が覚めたのね』

暗闇に目が慣れた少女は、見た事の無い人物に首を傾げる。

不思議と恐怖心は無かった。

『……おねぇさんは、だぁれ?』

『私は貴方の願いを叶える妖精なの』

妖精は優しく笑った。

『よーせいさん?』

『そうよ。貴方の願いは、なぁに?』