「そんな事したら折笠さんは一人で」 「大丈夫。一発だけお見舞いしたら私もすぐに下りるわ。約束する」 赤野の言葉を遮ると、彼は眉を寄せた。 「……絶対?」 疑いの目を向ける赤野に、私は一度だけ頭を縦に振った。 「約束したからね。絶対だよ」 赤野は手首と銃口から手を離し、ゆっくりと私から離れた。 そして私に背を向け歩き出し、四階に繋がる鉄梯子を下り始めた。 「約束は守るわ。……予想外な事が起こらなければね」 赤野が見えなくなってから静かに唇を動かした。