「嘘でしょ……」
画面の左上には『圏外』と表示されていた。
周りを見渡せば、屋敷は沢山の緑に囲まれていた。
遠くには背の高いビルたちが青白い影となって見える。
思っていた以上に屋敷は森の奥に建っていた様で、電波が届いていなかった。
「スマホは最後まで役立たずだったわ……赤野君、期待はあまりできないけど下に繋がる梯子がないか探してみましょう」
私たちは足を滑らせて落ちない様に、細心の注意を払って屋根の上の探索を行った。
すると赤野が焦った様子で、大きく手招きをしてきた。
「ちょッ!!あれ見て!あれッ!!」
小さな声で叫ぶ赤野に近付き、指を差す地面を覗く。



