血だまりの少女


屋根の上に立ち、下を見下ろす。

地面が遠い。

ここから飛び降りれば脱出した事にはなるが、自分の命と引き換えになってしまう。

「生殺し、ね」

久しぶりの外の空気を肺がいっぱいになるまで吸い込み、この場所から脱出できる方法はないか思考を巡らす。

「どこか下に繋がる梯子が……いや、ちょっと待てよ……」

私はポケットを弄り、スマホを取り出す。

屋敷の中は圏外だったが、屋根の上は電波を遮る壁が無いので救助ヘリを呼べば安全に脱出する事が出来る!

ライトを使用したり、無駄に時間の確認をする事は無かったので、バッテリーの消費はしていない。

電源ボタンを押すと、真っ暗な画面はロック画面を映し出した。